こんにちは。
自家焙煎コーヒー豆販売に向けて準備中の「翡翠の隠れ家」です。

これまでスマトラ島やインドのコーヒーをご紹介してきましたが、今回はインドネシア・スラウェシ島のコーヒーについて学んだことをシェアします。
私はまだコーヒーについて勉強中ですが、スラウェシ島のコーヒーを調べる中で、日本との意外な関わりや、産地特有の高品質なアラビカ種の存在に驚きました。
この記事では初心者目線で、スラウェシ島コーヒーの特徴や農家さんの取り組みについて紹介します。
スラウェシ島コーヒーの味の特徴:豊かな風味と厚みのある口あたり
スラウェシ島のアラビカコーヒーは、
- グレープフルーツのような爽やかさ
- ベリー系の果実味
- ナッツやスパイスを思わせる香り
が感じられます。
酸味は控えめで、厚みのある口あたりが特徴です。
インドネシア産らしい深みを持ちながらも、複雑で華やかなフレーバーが楽しめるのが魅力ですね。
スラウェシ島の位置づけ:インドネシアで最もアラビカ種の多い島
スラウェシ島は、インドネシア全体の生産量のわずか**2%**しか占めていませんが、
インドネシア全島の中で最もアラビカ種の栽培量が多い島です。
年間の生産量はおよそ7,000トン。
ロブスタ種も一部で栽培されていますが、その大半は島内で消費されます。
高地で栽培されるアラビカ種と品種構成
スラウェシ島の土壌は鉄分が豊富で、標高の非常に高い農園でアラビカ種が育てられます。
主な品種は、
- ティピカ(古くからの在来種)
- S795
- ジュンベル
農家のほとんどは小規模農園で、大規模農園は生産量全体のわずか**5%**にすぎません。
生産処理方法:スマトラ式「ギリンバサー」とウォッシュトの併用
スラウェシ島の伝統的な生産処理方法は、スマトラ島と同じ**「ギリンバサー(Giling Basah)」**です。
ギリンバサーでは、豆が十分に乾燥する前に脱殻を行うため、
- 豆が深緑色を帯びる
- 独特の重厚感がある味わいになる
という特徴があります。
しかし近年は、中米式のウォッシュト精製を取り入れる動きも始まっています。
ウォッシュト処理を導入することで付加価値を高め、高品質な豆を生産しようという流れです。
日本との深いつながり
スラウェシ島でウォッシュト精製が広まった背景には、日本の輸入業者の存在があります。
日本のコーヒー企業が大規模な投資を行い、
- 品質基準の向上
- 農家への技術サポート
- インフラ整備
を進めた結果、スラウェシ島コーヒーはさらに高品質になりました。
このエピソードを知ると、私たち日本人にとってスラウェシ島コーヒーは少し特別な存在だと感じます。
スラウェシ島コーヒーの基本データ
- 世界生産量に占める割合:約7%(インドネシア全体で)
- 世界の生産量ランキング:第3位(インドネシア全体で)
- 主な種と品種:アラビカ種95%(ティピカ、S795、ジュンベル)、ロブスタ種5%
- 収穫期:7月〜9月
- 生産処理方法:ギリンバサー、ウォッシュト
勉強中の私が感じたスラウェシ島コーヒーの魅力
私はまだ焙煎の経験が浅いのですが、スラウェシ島コーヒーは、
- 酸味が控えめなので深煎りとの相性が良い
- ナッツやスパイス系の香りが出るととても心地よい
- ブレンドのベースとしても活躍できる
という特徴があると感じました。
また、日本との関わりの深さを知ると、飲むときの気持ちが変わります。
「このコーヒーが日本の消費者に届くために、どれだけの努力があったんだろう」と考えると、一杯一杯を大切にしたくなります。
まとめ:スラウェシ島コーヒーは日本人にとって特別な一杯
スラウェシ島コーヒーは、アラビカ種が多く、豊かな風味と厚みのある口あたりが特徴です。
伝統的なギリンバサー精製に加えて、ウォッシュト精製を導入する動きもあり、今後さらに注目が集まりそうです。
私はまだ勉強中ですが、日本との深い関わりを知ると、スラウェシ島コーヒーがより身近に感じられるようになりました。
もしカフェやオンラインショップで見かけたら、ぜひ試してみてください。
グレープフルーツやベリー系の爽やかさと、ナッツ・スパイスの深みが感じられる一杯が楽しめますよ。
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