こんにちは。
自家焙煎コーヒー豆販売に向けて準備中の「翡翠の隠れ家」です。

ブルンジやウガンダ、マラウイなどアフリカのコーヒーをご紹介してきましたが、今回はアジアの大国インドのコーヒーについて学んだことをシェアします。
私はまだコーヒーの世界を勉強中ですが、調べれば調べるほどインドコーヒーは面白く、そして他の産地にはない特徴があることがわかりました。
このシリーズを通じて、読者の皆さんも一緒にコーヒーの世界を楽しんでもらえると嬉しいです。
インドコーヒーの味の特徴:重厚感のあるボディと穏やかな酸味
インドのコーヒーは、ボディ(コク)が重く酸味が弱いのが特徴です。
特にロブスタ種が多く栽培されていることもあり、エスプレッソ用として非常に人気があります。
私が飲んだインドコーヒーも、
- ミルクとの相性がよくカフェラテ向き
- 苦味と甘みのバランスがしっかり
- 酸味が控えめで飲みやすい
という印象がありました。
さらに、インドらしいスパイス感や独特の風味が出る豆もあり、輸出業者はそうした豆を積極的に発掘しているそうです。
インドならではの栽培環境:シェードツリーと混植
インドのコーヒー農園では、**シェードツリー(木陰をつくる樹木)**の下でコーヒーが育てられます。
さらに、他の作物と一緒に栽培される「混植」が一般的です。
混植される作物はとても多彩で、
- コショウ
- カルダモン
- ショウガ
- ナッツ類
- オレンジ
- バナナ
- マンゴー
- ジャックフルーツ
など、まるで小さな森のような農園です。
こうした環境が、インドコーヒー独特の奥深い風味を生み出しているのかもしれませんね。
生産処理方法のバリエーション:モンスーン式とは?
インドのコーヒーは、
- ナチュラル
- ウォッシュト
- セミウォッシュト
といった一般的な精製方法に加えて、「モンスーン式」というユニークな方法があります。
モンスーン式とは?
収穫後の生豆を暑い気候の中、湿潤なモンスーンの風にさらすことで、
- 豆が膨らみ
- 色が淡くなり
- 味わいがまろやかで独特な風味に変化する
というインド独特の方法です。
私はまだモンスーン式のコーヒーを飲んだことがないのですが、
スパイス感が増し、ボディがより豊かになると聞くと、すごく気になります。
品種構成と生産者の現状
インドでは**ロブスタ種が生産量の60%**を占め、残り40%がアラビカ種です。
栽培されている品種は、
- カーベリ(カティモール)
- ケント
- S795
- セレクション4/5B/9/10
- サン・ラモン
- カトゥーラ
- デバマシー
などバリエーション豊かです。
25万人の生産者のほとんどが小規模農園を営んでおり、約100万人がコーヒーで生計を立てています。
ここ5年間の年間生産量は平均で500万袋。
そのうちの80%は輸出されますが、国内でコーヒーを楽しむ人も増えてきています。
インドコーヒーの収穫期
- アラビカ種:10月〜2月
- ロブスタ種:1月〜3月(年2回の収穫期があり、気候によって数週間ずれることも)
インドのコーヒー文化:伝統的なフィルターコーヒー
インドでは、伝統的なインド式フィルターコーヒーが今も人気です。
コーヒーとチコリーを3:1の割合で混ぜて抽出する独特の方法で、
濃厚でとろみのあるコーヒーが楽しめます。
この飲み方も、インドコーヒーの重厚なボディと相性が良いのだと思います。
インドコーヒーの基本データ
- 世界生産量に占める割合:3.5%
- 世界の生産量ランキング:第6位
- 主な種と品種:ロブスタ種60%、アラビカ種40%(カーベリ、ケント、S795、セレクション4/5B/9/10 など)
- 収穫期:アラビカ種10月〜2月、ロブスタ種1月〜3月
- 生産処理方法:ナチュラル、ウォッシュト、セミウォッシュト、モンスーン
勉強中の私が感じたこと
私はまだインドコーヒーの焙煎経験が少ないのですが、
- 深煎りでもボディ感がしっかり残る
- 酸味が穏やかなのでブレンドにも使いやすい
- ストレートではモンスーン式の独特な風味が際立つ
という特徴があると感じています。
世界的に見ても個性的なコーヒーで、エスプレッソやカフェオレに向いているのが面白いですね。
まとめ:インドコーヒーは重厚で奥深い
インドコーヒーは、酸味が弱く、しっかりとしたボディがあるのが特徴です。
モンスーン式という独特の精製方法や、混植によるスパイス感のある風味も魅力的です。
私はまだまだ勉強中ですが、
「産地の背景や農園の工夫を知ると、味わい方が変わる」ということを改めて感じました。
もしカフェやオンラインショップでインドコーヒーを見かけたら、
エスプレッソやカフェラテで試してみるのがおすすめです。
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