こんにちは。
自家焙煎コーヒー豆販売に向けて準備中の「翡翠の隠れ家」です。

これまでブルンジやウガンダ、マラウイ、インドのコーヒーをご紹介してきましたが、今回は**インドネシア最大の島「スマトラ島」**のコーヒーについて学んだことをシェアします。
私はまだコーヒーについて勉強中ですが、スマトラ島コーヒーを調べる中で、味わいの深さや生産背景の面白さにすっかり引き込まれました。
この記事では初心者目線で、スマトラ島コーヒーの特徴や農家さんの努力、そしてユニークな精製方法についてお伝えします。
スマトラ島コーヒーの味の特徴:深みのあるボディと独特の風味
スマトラ島のコーヒーは、
- 木のようなウッディな風味
- ヘビーな口あたり(しっかりとしたボディ)
- 軽めの酸味
が特徴です。
さらに、味わいの表現としては、
- 土や杉の香り
- スパイス感
- 発酵フルーツのニュアンス
- ココアやハーブ、革やタバコのような複雑さ
など多岐にわたります。
私がスマトラ島コーヒーを飲んだときも、深煎りにしても味が薄くならず、奥行きのある苦味が長く続く印象がありました。エスプレッソやアイスコーヒーにしても存在感があります。
インドネシアの中でも特別な存在:スマトラ島
インドネシアのコーヒーは、そのほとんどが素朴でしっかりとした苦味を持つロブスタ種です。
アラビカ種の割合は少なく、スマトラ島も例外ではありません。
スマトラ島で最初にプランテーションが開かれたのは1888年。
以来、島はインドネシア最大のロブスタ種の生産地域へと発展し、インドネシア全体の総生産量の約75%を占めるまでになりました。
栽培されている品種
スマトラ島では、アラビカ種とロブスタ種が混在して栽培されています。
- ティピカ(依然として最も一般的なアラビカ種)
- ブルボン
- カトゥーラ
- カティモール
- ティムティム(ティモール・ハイブリッド)
- エチオピア系のランプンやアビシニア
複数の品種を混植する農園も多く、自然交配が頻繁に起きています。
これがスマトラ島コーヒーの複雑で奥深い風味につながっているのかもしれません。
独特の生産処理方法:スマトラ式「ギリンバサー」
スマトラ島の小規模農園の多くが取り入れているのが、伝統的な**「ギリンバサー(Giling Basah)」**と呼ばれるスマトラ式精製方法です。
ギリンバサーとは?
- 水資源が貴重な環境で生まれた独自の方法
- 生豆の乾燥が不十分なまま脱殻を行う
- その結果、豆が青緑色を帯びるのが特徴
ギリンバサーは、味わいに独特の深みと重厚さを与えますが、
- 豆の見た目が悪くなりやすい
- 傷みが出やすい
というデメリットもあります。
それでも、スマトラ島ならではの個性を生み出す大切な方法です。
スマトラ島コーヒーの基本データ
- 世界生産量に占める割合:約7%(インドネシア全体で)
- 世界の生産量ランキング:第3位
- 主な種と品種:ロブスタ種75%、アラビカ種25%(ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、カティモール、ティムティムなど)
- 収穫期:10月〜3月
- 生産処理方法:ギリンバサー(スマトラ式)、ウォッシュト
勉強中の私が感じたスマトラ島コーヒーの魅力
私はまだ焙煎や産地ごとの特徴を学んでいる最中ですが、スマトラ島コーヒーは、
- 苦味の強いコーヒーが好きな方に向いている
- 深煎りでも風味がしっかり残る
- ブレンドに加えると全体を支える力強さがある
と感じています。
スマトラ島の背景や農家さんの工夫を知ると、一杯の重みが違って感じられるのも魅力です。
まとめ:スマトラ島コーヒーは深煎り好きにおすすめ
スマトラ島コーヒーは、木のようなウッディな香りと深い苦味、複雑なフレーバーが特徴です。
「ギリンバサー」という独自の精製方法も、世界で唯一無二の存在感を与えています。
私はまだ勉強中ですが、この産地のストーリーを知ってから、スマトラ島コーヒーがより特別に感じられるようになりました。
もしカフェやオンラインショップでスマトラ島コーヒーを見かけたら、
深煎りのアイスコーヒーやエスプレッソで試してみるのがおすすめです。

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