【翡翠の隠れ家シリーズ】ジャワ島コーヒーを知る。長い歴史と国有プランテーションの味わい

コーヒー勉強

こんにちは。
自家焙煎コーヒー豆販売に向けて準備中の「翡翠の隠れ家」です。

これまでインドネシア各地のコーヒーをご紹介してきましたが、今回はジャワ島のコーヒーについて学んだことをシェアします。

私はまだコーヒーについて勉強中ですが、ジャワ島コーヒーの歴史を調べると、世界のコーヒー栽培の広がりにおいてとても重要な役割を果たしてきた産地であることに驚きました。
この記事では初心者目線で、ジャワ島コーヒーの特徴や農園の背景を紹介します。


ジャワ島コーヒーの味の特徴:ナッツ感とヘビーなボディ

ジャワ島コーヒーには「ジャワ島ならでは」と言えるはっきりした味の個性は少ないのですが、

  • 控えめな酸味
  • ナッツや土を思わせる素朴な香り
  • しっかりとしたボディ

が共通しています。

また、インドネシアでは珍しい**エイジドコーヒー(熟成コーヒー)**もあり、深みと独特のまろやかさを楽しめます。


世界で最初にアフリカ以外でコーヒー栽培が始まった場所

ジャワ島のコーヒーの歴史は非常に古く、アフリカ大陸以外で初めて大規模栽培が行われた産地として知られています。

  • 1696年:西部ジャカルタ周辺で栽培を開始
  • 1度目は洪水で全滅、3年後の2度目の挑戦で定着
  • 生産は順調に拡大していったが、1876年のサビ病で壊滅的被害を受ける

このサビ病によりティピカ種の木が絶滅に近いダメージを受け、ロブスタ種の栽培が広がりました。
アラビカ種の栽培が再開されたのは1950年代以降で、今も生産量のわずか10%程度にとどまります。


現在の栽培状況と国有プランテーション(PTP)

現在のジャワ島コーヒーの大部分はロブスタ種です。
アテンやジュンベル、ティピカなどのアラビカ種も栽培されていますが、比率はわずかです。

ジャワ島の農園の大半は国有プランテーション(PTP)で、特に東ジャワ州のイジェン高原が栽培の中心地です。
PTPの農園はウォッシュト精製を行っており、インドネシア産の中でも見た目が美しい豆が多いと言われています。

また、西ジャワ州パンガレンガン山周辺では民間資本による栽培が始まっており、今後の展開に注目が集まっています。


ジャワ島コーヒーの基本データ

  • 世界生産量に占める割合:約7%(インドネシア全体で)
  • 世界の生産量ランキング:第3位(インドネシア全体で)
  • 主な種と品種:ロブスタ種90%、アラビカ種10%(アンドゥン・サリ、S系、カルティカ、アテン、シガラーヴタン、ジュンベル、ティピカ)
  • 収穫期:6月〜10月
  • 生産処理方法:ウォッシュト

勉強中の私が感じたジャワ島コーヒーの魅力

私はまだジャワ島コーヒーを深く焙煎した経験は少ないのですが、

  • 酸味が控えめなので深煎りでもバランスが良い
  • ナッツ系や土系の香りが出やすく、落ち着いた味わいになる
  • ブレンドのベースとして活躍できる

という印象を持ちました。

また、長い歴史や国有プランテーションの背景を知ると、一杯の重みが変わってきます。
「インドネシアのコーヒー文化の原点」というイメージで楽しむと、より味わい深いです。


まとめ:ジャワ島コーヒーは歴史を味わう一杯

ジャワ島コーヒーは、ナッツや土を思わせる香りとヘビーなボディが特徴です。
派手さはありませんが、深煎りやブレンドに向いており、長い歴史を感じさせる落ち着いた味わいが魅力です。

私はまだ勉強中ですが、歴史的背景を知ることで、ジャワ島コーヒーがより特別な存在に感じられるようになりました。
もし見かけたら、エイジドコーヒーや深煎りのシングルオリジンとして試してみるのがおすすめです。

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